2010/11/15 月曜日

アオモリガールズに聞く・#1 <つづき>

カテゴリー: kanayamaの記事, メンバーブログ — 金山 @ 9:17:05

先週に引き続き、アオモリガールズ#1に聞く(鈴木真央さん)をお届けします。

鈴木真央さん鈴木真央さん

私(以下K)「それで、手袋を使った表現にしたのは何故ですか?」

鈴木(以下S)「これは、私の姉が父にプレゼントした手袋を私が借りて無くしてしまい、夜遅くまで探してみつからず。父と姉に心配をかけてしまったという実体験からきているのですが、その時すごい小さい事でも行動に現われる本当の気持ちってあるんだなぁと思いました。」

しんとしているしんとしている

K「撮影された場所は、青森県の弘前市ですが、どうでした?」

S「弘前は映画に向いていると思います。私は北海道の出身です。弘前は広大な大地ではないですが、建物の密集感とか入りくんだ路地。いい意味でごっちゃりしている。濃縮している所が好きです。」

K「『しんとしている』という作品のタイトルについては?」

S「いや、あまり深い意味はなくて・・、つけた時は、見た人が『ん?』って思うような題名を心がけました。撮っちゃった後に、色々な雑音が入ってしまったので自分の技術のなさを逆手にとって、主人公の女の子のごちゃごちゃした気持ちの反対のタイトルをつけたのだと、出来てからこじつけちゃいました。見てくれた人からは、雰囲気があっていいタイトルだねって言われましたので、タイトルには自信があります(笑)」

K「しんとしているを初めて見たとき、冒頭で雪を踏みしめザクッ、ザクッという足のアップのシーン、あれっ?しんとしていない(笑)とか」

しんとしているしんとしている

S「冒頭の足のアップは、雪を踏む音は意識的に撮影しました。ザクザクとした雑音が登場人物の気持ちがゴチャゴチャしていて、周囲の声が聞こえないというような意味でした。でも、歩く速度が遅すぎて見てくれた人からは、サスペンスってぽい・・・(笑)って言われました。」
S「作品を見てくれた方から、引いた絵(ロングショット)少なすぎる、もっと、ジワーと眺めていたかったって言われたんですが、確かにカットを切りすぎたと思いました。でも、長回しになると演技が難しくなるし、それを要求したくなかったんです。長くなると演技も不自然なものになるのじゃないかと思って、ある程度の短さでカットを割った方が自然かなと思いました。思考錯誤中の映画でした。」

K「『最後聞きとれなくて、上手く理解できなかった』という感想がありましたが・・」

S「最後ってどこですかね?『後10分でいつもの所きたらおごるよ』っていう又、いつもの二人に戻るところですかね?それが伝わらなかったんですかね。」
S「撮影をしている頃は、これってどこで盛り上がる映画なんだろうって思ってつくっていました。手袋を探すシーンを撮影した時に、これが核なんだと思ったのに、時間を避けなかったんです。一番の盛り上がりがここだって気づいたのに。しかも役者の人にとっても、あの場面は一番苦労したところだったんですよ。素手だし、暗かったし・・あそこはもっとじわっとしなきゃ駄目でした。」

しんとしているしんとしている

K「お客さんの感想に『恋愛をテーマにした作品、女の子の気持ちがよくわかる作品でした』とありますが」

S「恋愛映画ではないのですが、どの辺りに恋愛を感じたんでしょうか?女同士の恋愛だといいのですが、恋愛というかもわからないくらい、どちらかというと人間ですかね。どう受け取られるかというのは、不思議ですね。これからは、自信をもって自分の作品の説明が出来たらいいです。誰にでも自分の作品を理解してもらおうというのは難しいと思いますが、色々な解釈があるにしろ色んな事が伝わる映画をとりたいと思いました。」

K「では、最後に。次回作は?」

S「次回作・・。色々書いたりはしているのですが。すっごく大ざっぱにいいますと、
人は人と出会うと何か変化があるという事、でもその変化は人それぞれで目に見えないものもあれば、すっごい人生が変わるぐらい大きな変化がある。それはすごく希望のある事だよっ、ていう映画を撮りたいです。」

2010/11/8 月曜日

アオモリガールズに聞く・#1

カテゴリー: kanayamaの記事, メンバーブログ — 金山 @ 23:45:56

7月に、青森市アスパムでおこなわれた女集結イベント「アオモリガールズムービー」で映像作品を出品してくれたガールズたちに
お客さまの感想をお伝えしつつ、その後のインタビューをしました。

アオモリガールズフライヤー①アオモリガールズフライヤー①

 

記念すべき第1回は
見事、アオモリガールズクイーンの称号を手に入れた
「しんとしている」の鈴木真央さんです。

鈴木真央さん鈴木真央さん 

私(以下K)「まずは、クイーンおめでとうございます。」
鈴木(以下S)「ありがとうございます。」

K「正直、クイーンをとれる自信はありました?」
S「作品の内容がわかりずらいという事は自覚していましたし、全く期待していませんでした、それと、そもそも自信がありませんでした。」

K「自分の名前を呼ばれたときは?」
S「頭が真っ白になりました。何も考えていなかったので表彰式の時、しゃべる事がなかったのです。次の日、新聞にも取り上げられていてびっくり、私、学生寮にいるのですが、寮のおばちゃんにまで、おめでとうって言われちゃいました・・・」
「新聞はすごいですね。おおげさになっちゃう。」

 優勝した瞬間優勝した瞬間

K「自分の作品を上映してみてどうでしたか?」
S「お客さまの感想を読むと、自分が思ってた以上に、見てくれた人が伝わってたみたいで、嬉しかったです。『しんとしている』は人物の設定も複雑で切ない気持ち
や言葉で簡単に表現できない微妙な思いを表現したかったので、決してわかりやすい作品ではなかったと思います。たぶん自分が客の立場で、自分の作品をみても理解できないと思う。あんなつたない作品でも、わかってくれた人がいて上映してよかったと思っています。お客さんの中に『もう少しで、見せてもいい作品になるでしょう』
と書いてくれた人がいて、その言葉が次回への励みになっています。」

K「鈴木さんは今回が初めての作品という事ですが、制作してみての感想は?」
S「今となっては映像は、全部とりなおしたいですね(笑)ロケハンとかもしてなくて
すべてぶっつけ。何もわかってなかったです(泣)やってみてわかったのは、映画は現場だという事でした。」

K「でも、何でこんなわかりづらい作品を撮ったんですか?」
S「登場人物が誰ひとりとして、本音をいわない映画なんです。言いたい事がある時は黙っている。うつむいている。簡単に言葉(セリフ)で表現しなかった。言葉にすると
膨大な量になり、それを一字一句言わせることが映画なのか。
結果、すごい不親切ですよね。これが映画といえるか疑問です。」

しんとしているしんとしている

S「今なら説明できるのですが、主人公のトモが友人のミカに抱く純粋な感情をとりたかったのだと思います。同性愛とかそういうものではなく。どこにでもいる女の子が、どこにでもある友達関係が、でも、複雑になったり、すごく依存しちゃったり。そういう事は誰にでもありますよね。それは言葉だとか、お互いの会話にでるものではないと思うんです。お客さまの感想に『手袋にこだわる理由がわからない』とあったのですが、手袋は本当にそれだけの事なんですが、そういう細かいちっぽけな所に、言葉に出れない本当の気持ちがあると思って。ミカがトモにくれた手袋は、ミカにとってはほんの些細な事で、あげた事も忘れちゃっているくらいなのですが、でもトモはそれに依存しちゃっていて、無くなったショックとミカが自分から離れていくのではないか考えて悲しくなり、そこでトモは普段と違う行動をとってしまう。そういう感情の一瞬の乱れのような、理性が外れる瞬間をどのように描いたらいいか考えたら、初めは自分に何も材料が無くて、すごく悩みました。」

K「それで、手袋を使った表現にしたのは何故ですか?」

・・・つづく

Copyright(c)2006 Osim-Video. All Rights Reserved. Powered by WordPress 2.9.2